花粉症の治療

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花粉症のメカニズム 花粉症のタイプ
花粉症の治療法 花粉症の治療法別有効性のデータ

花粉症のメカニズム
 
・ 体が花粉を抗原として認定し、その人が「アレルギー体質」となる。

・ 抗原である花粉が鼻の粘膜から体内に侵入する。

・ 花粉の侵入を感知した生体は免疫反応によって花粉排除が始まる。
花粉症の写真
・ 過剰の反応を示すと、鼻粘膜は炎症をおこし、くしゃみ・鼻水・鼻つまりという症状が起こる。
さらに目の粘膜にも同様の現象がおこるので、かゆみ・涙が出る。
花粉症のタイプ
  • 軽症タイプ:
    花粉が飛び始めてから比較的ゆっくり症状がでて、花粉の量に比例して症状が変わるために、症状のない日もあります。

  • 中等度タイプ A:
    花粉飛散後しばらくしてから症状がでますが、一度症状が出るとずっと激しく症状が続くタイプ。

  • 中等度タイプ B:
    早くから症状がでるもので、わずかな花粉飛散でも症状が出るものの雨などの日には落ち着きます。

  • 重症タイプ:
    ほんのわずかな花粉が飛散しただけでも激しい症状が続き、飛散終了まで続きます。 タイプ別に治療法を考えることも重要です。しかし、花粉症の症状を最も抑える方法は予防をすることです。 天気、気温、飛散予測から花粉の多い日の外出を避け、浴びないようにしましょう。ここ数年は花粉症スギ飛散のリアルタイムのデータがインターネットサイトより入手可能なので、自分の行動範囲のスギ飛散情報を的確に知ることができます。
花粉症の治療法
花粉症の治療法は、抗アレルギー剤を中心にした薬物療法が主になります。
実際にはかなりの種類の抗アレルギー剤がありますが、効果の強いもの、早く効果のでるもの、眠気などの副作用があるものないもの、また薬代の安いものなどがありますが、タイプ別を考慮し、患者さんの生活様式を取り入れて最も合うお薬を選ぶことができます。
また、局所にステロイドホルモン剤が含まれている点鼻や点眼薬が有効ですので、併用して使用することが多いと思います。
花粉症治療の写真

減感作療法は花粉症を根本から治すことのできる方法です。当院では現在行っておりませんが、スギ花粉のエキスを薄めて毎週注射をしてアレルギー反応を起こさないようにしていく方法です。
ご希望の患者さんには適切な医療機関をご紹介いたします。

飛散前投与法は飛散開始 1ヶ月くらい前から、薬剤を投与するものです。
飛散後に投与する抗アレルギー剤の使用でもかまいませんが、薬理学的にはロイコトリエン、サイトカインといったアレルギー反応を起こしにくくするような薬剤の方が有効といわれています。

花粉レーザー治療は飛散後、アレルギー反応により鼻粘膜が腫れて空気の通り道が狭くなったりなったり過敏になった粘膜に対してレーザー照射を行って粘膜を焼灼して削り、同時にやけどを起こさせて粘膜表面を鈍くさせる方法です。
当院では積極的に行っていますが、花粉症のタイプで中等以上の患者さんがその対象になると思われます。
花粉症の治療法別有効性のデータ
平成 14年は花粉が大量飛散し、非常に花粉症の多い年でした。
そのシーズンに来院いただいた患者さんに対する治療法別のデータを解析し、分類して結果をみてみました。いずれの症状についても、花粉が飛散してから治療を開始する(None)よりも、飛散前投薬(IPD)やレーザー治療(Lazer)を行った方が症状が軽くなることがおわかりかと思います。 

対象者−平成 14年度の山川耳鼻咽喉科の花粉症患者
IPD: 飛散前4週間より、抗アレルギー剤( IPD)を投与した群(72名)
Lazer:花粉症予防レーザーを行った群(56名)
※実際には140名に対し施行しましたが、下記データは継続的に通院した患者さんのみ対象
None: 予防は何もせず、通常の治療を行った群( 337名)

症状
レベル

くしゃみ

鼻汁

鼻閉

日常生活の支障度

5

21回以上

21回以上

1日中完全につまっている

全く仕事ができない

4

20〜11回

20〜11回

鼻閉が非常に強く、口呼吸が1日のうちかなりの時間あり

仕事が手に
つかないほど苦しい

3

10〜6回

10〜6回

鼻閉が強く、口呼吸が1日のうち、ときどきあり

中間の状態

2

5〜1回

5〜1回

口呼吸は全くないが、
鼻閉あり

仕事に
あまり差し支えない

1

0

0

なし

支障なし


鼻アレルギー診療ガイドライン改訂代3版(1999)より改変



■ くしゃみ




■ 鼻汁




■ 鼻閉




■ 日常生活の支障度




くしゃみ、鼻汁、鼻閉、日常生活の支障度の 4項目について解析をしたところ、どの症状についても、予防をしない群は症状が強いようです。飛散前投与やレーザー治療を行うと、いずれの症状でも抑えられることは確実ですが、特にスギ飛散の前半にはより効果が認められます。
予防に関しては内服薬だけよりもレーザーを併用した方が効果はあります。

ただし、レーザー治療や飛散前に薬を内服することは、スギ花粉症の症状をかなり弱めることができますが、症状をゼロにするものではないということはご理解いただきたいと思います。
なお、レーザー治療でスギ花粉症予防を施行した患者さんは 140名ですが、データには56名のみの結果して反映しておりません。
この理由としては、遠方からの患者さんで当院に通院できないケース、レーザーで十分な効果があって通院を続けなかったというケースなどがあります。ですので、今回提示したデータよりも更にレーザー治療の効果が高いことも想定されます。

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