後天性の難聴の耳鳴りでしょうか

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後天性の難聴の耳鳴りでしょうか

質問

ネットから、条件の揃った耳鼻科を見つけ、藁をもすがる思いで問い合わせ致しました。
私は、元々感音性難聴で5年前までは、両耳60デシベルで少々の不自由さがありましたが、
日常の重荷に成る程のことはなく過ごしました。
しかし、その後、耳鳴りが伴い気付いた時右耳で電話の会話が成り立たなくたっていき、
ショックを受けました。「変形性頸椎症」を患っていたこともあり、
耳鼻科で訴えても頸とは関係ない、生まれつきの病気が少しずつ悪くなってきただけで、
治しようがないと、積極的に治療して頂けませんでした。

疑問と不信感を持っていました。

今年5月、脳神経内科にその事を訴えた時、すぐ異常を見つけて下さいました。
MRI、レントゲン、採血の結果「変形性頸堆症」及び「変形性頸髄症」、「多血症」
による血流障害、だったのです。そして、酸素欠乏による内耳動脈の血流も影響も
あるかも知れないから、耳鼻科を受診するように言われ、再度、その旨を耳鼻科へ
伝えたのですが、聴力検査と内服で様子を見るに留まってしまい切なさと歯痒さで
なりません。

日にちが立つにつれ、聞こえが尚悪くなり、耳が塞がった症状も現れ、別の意味で
聞こえない苛立ちで悩んでいます。

どう考えても、生まれつきの感音難聴の病気が少しずつ悪くなることだけではないと、
感じています。後天性の要因の関連性は明らかです。

耳鼻科の主冶医には何度訴えても、心通じず、その間に聴力は低下していき、悪循環
でしかなりません。

補聴器も試聴しましたが、役に立ちません。
聞き取りそのものを改善することはできない。子音の強調ができない。
音を大きくしたり、音の加工程度では、私の耳本来の役割が果たせない
強大音を抑えることもできない。といった問題を抱えています。

現在の聴力は左が66デシベル、右が76デシベルで音が歪んで入ってきます。
自分の声がモワンとして頭の中で言っている(気圧の変化で起きるような聞こえ)
唾を飲み込んでも、あくびをしても元に戻りにくい状態です。

せめてこの不快感だけでも解消できないかと悩んでいます。

内服薬は、ハイゼット錠、アンプラーグ錠、ベタマック錠、アリナミンF糖衣錠、
     (脳神経内科の処方箋)
     ミオナール錠、ユベラNソフト、アデホスコーワ顆粒、メチコバール錠
     (耳鼻科の処方箋) 
4ヶ月間服用していますが、聞こえは悪く、耳鳴りもあり、耳閉塞感は改善に至りません。

ぜひ、山川先生のお力を下さい。 助けてください。
お伺いを進めるかどうかご判断の上、一度このアドレスに返信希望致します。  
                 どうぞよろしくお願いいたします。


返答

一般的なことですが、感音難聴の多くは進行性です。原因はいろいろあるかもしれませんが、MRなどの検査をしても決定的な理由がわかるのは、脳梗塞や脳腫瘍、変性疾患くらいに限られると思います。内耳の血流の変化を臨床で測定することは実験できには可能ですが、それが難聴と結びついているかはわかりません。頚椎変形や糖尿病などは難聴の増悪因子に挙げられます。
また、難聴は1ヶ月でほぼ固定することが多く、有効な治療はありませんし、内耳の神経は再生能力が極めて乏しいことがわかっています。
積極的に治療ができるのは、感音難聴では発症1ヶ月以内といわれています。この間できるだけ早い時期に難聴の増悪を感じたら、ステロイドを主に治療することが重要です。また低音部に難聴があったり、変動したり、めまいがするようでしたら、メニエル病を考えて利尿剤を投与します。
疑問と不信感をお持ちなのはまことに残念ですが、以上のことが一般論なので患者さんからするとそう感じるのは仕方がないことです。ただ、
つまり感は低音部の低下によっておこったり、鼓膜の可動性の異常によっておこるので、低音部が低下しているなら治療の期待はもてると思います。低音が同じで1000Hz以上が徐々に低下しているタイプでしたら、ちょっと難しいかもしれません。通常の補聴器ではつまり感が強くてあまり役にたたないことも多いので、オープンフィットという特別なイヤホンを使うこともあります。これは拝見しないとわかりません。
以上が率直な意見です。